「2008年日本の広告費(電通調査)」によると折込広告は6,156億円と、テレビ、新聞、インターネットに次ぐ第4の媒体として位置づけており、依然、日常の暮らしにおける情報伝達の手段としての価値も意義も大きいと言えるでしょう。
しかしながら、新聞を購読している層の高齢化や、目覚ましく進化を遂げる様々な電子メディアの台頭、若年層の活字離れも強く叫ばれる現在、新聞購読者の減少は否めません。


また、長引く景気の低迷から人々のライフスタイル自体も「量、価格から質を重視」する傾向も見受けられ消費行動の基準も変化しております。
更に、地球環境保護の視点から見ても折込広告を取り巻く環境は厳しく、市場規模も縮小していくものと分析せざるを得ません。
このような背景を踏まえた上で、いかに有用な折込広告を展開していくべきかを再考しましょう。
前述のような6つのメリットを兼ね備えたメディアは、数ある中でも折込広告が特化した部分だといえるでしょう。
実際に日常生活において一番関与度・重要度を持つ広告媒体は何ですか?とのアンケートでは、86%のテレビに次いで、「折込チラシ」が79%と、いかに暮らしに近い存在であるのかがうかがえます。
| 新聞 | 雑誌 | テレビ | 駅ポスター | 折込チラシ | DM | ネット | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 非常に大きい | 23% | 12% | 52% | 5% | 48% | 6% | 10% |
| 2 大きい | 39% | 32% | 34% | 19% | 31% | 23% | 28% |
| 1+2 (計) | 62% | 44% | 86% | 24% | 79% | 29% | 38% |
加えて、よく見る(関心がある)折込チラシ広告はどんな種類のものですか?とのアンケートでも、男性の6割が家電を筆頭にスーパー・車等、女性の8割はスーパーを筆頭に、デパート、ファッションと続いており、よく特徴のでた結果が出ています。
| 家電 | スーパー | 車・カー用品 | ホームセンター | パソコン | 時計・カメラ | 住宅・不動産 | ファーストフード・飲食・デリバリー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 63% | 50% | 43% | 38% | 38% | 30% | 28% | 25% |
| デパート | 洋服 ファッション | 求人情報 | 家具 | 化粧品・医薬品 | 宝石・貴金属 | 塾・教材 | その他 |
| 25% | 22% | 13% | 9% | 8% | 3% | 1% | 3% |
| スーパー | デパート | 洋服ファッション | 化粧品・医薬品 | 家電 | ファーストフード・飲食・デリバリー | ホームセンター | 求人情報 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 86% | 60% | 54% | 47% | 40% | 38% | 37% | 23% |
| 住宅・不動産 | 家具 | 宝石・貴金属 | 時計・カメラ | パソコン | 車・カー用品 | 塾・教材 | その他 |
| 21% | 21% | 13% | 12% | 11% | 5% | 5% | 2% |
これまでのことを総合して考えると、市場的には小規模のなっていくものの、日常生活とは切っても切れない身近な媒体であるということと同時に、前述の新聞購読者の多い年齢層は、積極的にインターネットに触れることが少ない層でもあるため、ターゲット層が合致すれば最良の媒体だと言えます。
折込広告の最大の強みである「目的のエリアの人間に対して、必要な時にタイムリーに情報を伝える」「細かくセグメントしたエリアをポイントで攻めることができる」点を活かし、紙媒体からネットメディアへの誘導をスムーズに、また異種の媒体と複合的に広告展開することにより、互いの弱点をカバーし合うことで、新聞を読まない若年層とのすみ分けを進めていくことが今後の方向性であることに違いはないでしょう。
変わりゆく時代の潮流や、多様化する価値観の狭間で揺れる「折込広告」業界ですが、他業界においての面白い事実もございます。
活字離れ、紙離れと言われる一方で「手帳」の販売が過去最高の売上高と右肩上がりの市場であることをご存知でしょうか?
1人1台の携帯電話やパソコンがあるような時代にあって、アナログの代表格的「手帳」の支持が大きい。これはアナログである人間の面白い部分なのかもしれません。
いずれにしても、特徴と特性を押さえた上で効果的に利用していかないといけないことに違いはありません。
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